顎関節症(かみ合わせ)
顎関節症・かみ合わせとは
顎関節症では、口を開閉する時に顎(耳の下)で音がする・痛みがある、口を開けにくいといった症状が現れます。原因は、不正咬合などかみ合わせのズレ、歯ぎしり、歯を食いしばる癖(ブラキシズム)、吹奏楽器の長期間演奏、片側で噛む癖、悪い姿勢、頬杖などの習慣などがあります。
顎関節症は、顎に余計な負担をかけるため周辺の筋肉を緊張させ、血行を阻害します。これにより、頭部や首、肩にも負担をかけることになり、片頭痛・慢性的な肩こり・耳鳴り・めまい・手足の冷え・腰の痛み・顔や身体全体のゆがみといった症状にもつながります。
主な症状
顎に痛みを感じる
耳のすぐ下あたりに痛みを生じます。特に口を大きく開けた際に強い痛みや違和感が起こります。
口の開閉で音がする
顎を動かしたときに、耳の下周辺から「カクカク」「グジュグジュ」などの音がします。
口を開けにくい、開けられない
口を開けにくくなる場合から、ほとんど開かなくなるケースまであります。食事がままならなくなることもあります。
治療方法
口内の状態を確認し、レントゲン検査や歯型の採取を行います。その上で、顎関節に影響を与えそうな癖や習慣、楽器演奏、全身の症状などについてもうかがっていきます。
かみ合わせに問題がある場合には、調整を行って正しい状態に戻していきます。顎の筋肉をはじめ、緊張している部分をほぐす治療を行い、補助的にスプリントで顎をスムーズに動かす練習を行っていただくこともあります。ただし銀歯や詰め物など治療によってかみ合わせがズレている場合には、作り直しをご提案する場合もあります。
ほとんどの場合、数回の通院で効果をご実感され、5回目くらいでほぼ症状が治まっていきます。
大学病院で診療を行っている歯科医師も在籍しておりますので、難症例の場合には信頼できるドクターにご紹介して連携治療も行っていますので、安心してご相談ください。