マウスピース矯正で下記のような歯並びの矯正治療が行えます。
※ただし、症状によっては適応できない場合がございますのでまずはご相談ください。
出っ歯
出っ歯とは、下の前歯よりも上の前歯が大きく前に突出した状態のことを言い、上顎前突(じょうがくぜんとつ)とも言います。
歯の中で前歯は目立つ部分のため、矯正治療の症例としてはかなり多くなっています。特に人前に出るお仕事をしている方や、女性の方はコンプレックスに感じている方が多くいらっしゃいます。
出っ歯を整えることで、横から見た時の鼻から顎のバランスがきれいになり、横顔美人になると言われています。
このように、審美目的として行われるイメージがある出っ歯の矯正治療ですが、治療することで口腔機能の回復にもつながります。
叢生(歯のデコボコ)
叢生(そうせい)とは、顎のスペースに対して歯が大きいことや、歯の大きさに対して顎が小さいことによって、歯並びがでこぼこになっている状態を言います。
どうしても歯が生えるスペースが足りない時は、歯が正しい方向に生えず、歯と歯が重なり合って生えてきてしまいます。上顎と下顎の歯並びがそれぞれでこぼこになるため、上下の噛み合わせが悪くなってしまいます。
叢生は一般的には乱ぐい歯と呼ばれ、八重歯もこの一種です。八重歯はチャームポイントのような扱いをされることも多いですが、ご自身の歯を将来残そうと思うと深刻な問題です。特に臼歯の叢生は注意が必要です。叢生によって噛み合わせが悪くなると、歯にかかる負担が大きくなってしまいます。それが長期間続くと歯が耐えきれなくなり、最終的には抜歯が必要になってご自身の大切な歯を失うリスクが高まります。目立つ出っ歯や受け口と比べると臼歯の叢生は目立ちにくいため注目されませんが、最も矯正治療を行うべき状態と言えます。
受け口
受け口とは、上顎よりも下顎が前に突出した状態、もしくは上の前歯よりも下の前歯が前に出ている状態で、下顎前突(かがくぜんとつ)とも呼ばれています。本来は上の前歯の方が下の前歯よりも前に出ています。
すきっ歯
すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間がある状態のことを言い、空隙歯列(くうげきしれつ)とも呼ばれています。
特に、前歯の間に隙間が開いている方がよくいらっしゃいますが、この場合は正中離開(せいちゅうりかい)と言い、目立ちやすいため気にされている方が多くみられます。会話中や笑った際に目立ってしまうため、歯の色を白くするホワイトニングのように審美治療としての矯正治療例が多くみられます。
当院の歯科衛生士の一人もこの正中離開でしたが、矯正治療によって美しい歯並びになりました。
開咬
開咬(かいこう)とは、奥歯はしっかり噛み合うのに、上下の前歯部分が噛み合わずに隙間が開いている状態のことを言います。オープンバイトとも呼ばれています。
交叉咬合
交叉咬合(こうさこうごう)とは、顎がズレて上下の歯の噛み合わせが反対になっている状態のことを言います。
成長期に下の顎がズレている場合、顎骨が正常に成長することを妨げ、現状よりも状態が悪化する可能性があります。そのため、噛み合わせのズレだけでなく、顎骨の変形(顎変形症)を引き起こし、顔がゆがんでしまう可能性があるため、可能な限り早期に矯正治療を行うことが好ましいです。
また、上下の歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなってしまいます。そうなると奥歯に大きな負担がかかり、将来的に歯を失ってしまうリスクが高まります。前歯の歯並びがきれいだと気づきにくい症例ですが、将来ご自身の歯を失わないためには歯周病と同等に対策が必要な症例です。
過蓋咬合
過蓋咬合(かがいこうごう)とは、一見きれいな歯並びに見えても、上下の前歯が深く噛み込みすぎている状態のことを言います。
奥歯で噛んだ際に下の前歯の露出面積が少なく、場合によっては下の前歯が上の歯茎を噛んでしまうこともあります。強い歯ぎしりをする方が多く、奥歯がすり減ってしまっている場合が多くあります。この状態は、奥歯に負担が大きくかかっており、さらに歯ぎしりや食いしばりの力が加わることで、奥歯がどんどん削れていきます。