プレオルソ

プレオルソとは

「上顎に舌の先がついている状態」が正しい舌の位置です。

プレオルソとはプレオルソ装置は、装着することで舌が正しい位置になるように設計された装置です。

3~10歳頃のお子さんで、以下に該当する場合はプレオルソ装置で治療することが出来ます。

  • 受け口(下顎前突、反対咬合)
  • 出っ歯(上顎前突)
  • ガタガタの歯並び(叢生)
  • 深い噛み合わせ(過蓋咬合)
  • 上下の前歯が噛み合っていない(開咬)

※上記に該当する場合でも、舌の癖などが原因となってプレオルソ装置がお口に入らない場合は治療が出来ません。

お子さんによってはプレオルソ治療後に本格矯正を行う場合もあります。

矯正治療は第1期治療と第2期治療に分けることができ、プレオルソは第1期治療です。3~10歳という、乳歯の時期から乳歯と永久歯がある時期頃に開始する子供の矯正治療を第1期治療と言います。
お子さんのお口の中の状態によっては、プレオルソで第1期治療を行った後、第2期治療で歯に金具を装着し歯をワイヤーで動かしていく本格矯正を行なう場合もあります。
12~13歳以上の全ての歯が永久歯に生え変わっている頃では骨が固くなっているため、取り外し可能なプレオルソ治療を行うことは出来ませんので、基本的に本格矯正を行うことがあります。

パターン1プレオルソ治療のみ

相談→試料採取→診断→第1期治療・プレオルソ治療(3~10歳頃)→終了

プレオルソ装置での治療は起きている時に1時間と、寝ている時に装着するだけです。

プレオルソ装置プレオルソ装置は起きている間に最低1時間と、寝ている時に装着するだけで、学校に持っていく必要はないため紛失してしまう心配もありません。
使い始めたばかりは舌に違和感を感じたり、窮屈な感じがするかもしれませんが、3~4ヶ月ほどでそれらの違和感はなくなります。装着したまま話すことも可能となっているため、他の矯正治療に比べるとお子さんに負担のかからない方法と言えます。

就寝前には歯磨きを!
フッ素の力で虫歯予防効果アップ!

就寝前には歯磨き虫歯になりやすい時期であるため、寝る前にはプレオルソ装置を外して歯磨きを行ないますが、フッ素入り歯磨き粉を使用して歯磨きをしてからプレオルソ装置を装着するようにしましょう。こうすることで、フッ素が唾液によって流れてしまうのを防ぐことができ、虫歯予防効果はより高まることになります。

ご家庭ではお口の周囲筋トレーニングを行っていただきます。

ご家庭でお口の周囲筋のトレーニングを行うことで、歯がよりスムーズに移動するようになるため、治療期間を短く出来たり、後戻りを防ぐことができます。
2つのトレーニングがありますが、お子さんにも簡単に行っていただけるものですのでご安心ください。

舌の正しい位置と間違った位置
「上の顎に舌の先がついている状態」が舌の正しい位置です。

トレーニング1装置を付けたまま会話・嚥下をする(パフパフ法)

パフパフ法1つめのトレーニングはパフパフ法と呼ばれる方法で、装置を付けたまま会話・嚥下を行ないます。
何か特別にしてもらうことはなく、装置をつけてこのような動作をすることで舌が正しい位置を覚えて、自動で正しい嚥下が出来るようになっていきます。
舌を上顎に押し当てた状態になるので、舌を出しながらサ行やタ行の発音をしているお子さんも、正しい舌の位置で発音することが出来るようになります。
日中は最低1時間装着するのが基本です。それよりも長くつけていられるようであればその方がトレーニング効果はありますが、無理はしないようにしましょう。

トレーニング2あいうべ体操

あいうべ体操「あ」「い」「う」「べー(舌を出す)」と一文字ずつ強調すつようにお口を動かし、発音しましょう。このあいうべ体操を行うと、お口の周囲筋のトレーニングになるため唾液が多く出て風邪、インフルエンザ予防効果もあるようです。

「あー」と発音しながら縦にお口を大きく開ける。
「いー」と発音しながら唇の端を上にしっかりと上げる。
「うー」と発音しながらお口の周りの筋肉に力を入れるようにして口をすぼめる。
「べー」と発音しながら舌を出せるところまで出す。